宴会は毎日、朝から晩まで続きます。 来る日も来る日も、ビール、ビール、ビール…。 そして、ワイン、ワイン、ワイン…。 陽気な 歌声がやむことはありません。
宴会の輪の横の木陰には そんなバッカスさんを、ギロりとにちみつけている 女性がいました バッカスさんの妻、へレンさんです。
かつてアフロディーテと 呼ばれた私も、
今は 顔じゅうシワだらけ これも、みーんなあなたのせいよ。 グラスをにぎって離さない。 どうしてそんなにお酒を飲むの? どうして私を大事にしない? これでも昔は美女だったのに
バッカスさんは高らかな声でこう返します。
お酒を憂さをはらしてくれる、 私をお酒を愛してる。 お酒も私を愛してくれる。 酒飲む私をどうして責める? |